- 声調
声調は1~8まであり、現在2声と6声はほぼ同じなので全部で7声となります。
(記号は1,2,3,4,5,7,8と振ります)
・1声:表記法「a」 高くて長い音。普通語の1声よりやや高めとのこと。
・2声:表記法「a2」高→中。普通語の4声に近い。
・3声:表記法「a3」最も低い声。普通語の3声より若干低いくらい。
・4声:表記法「-h,p,k,t」中くらいの高さで短い音。語尾が“-h,p,k,t”の場合のみ。
・5声:表記法「a5」普通語の3声に近い。語尾をやや上げる、音もやや長め。
・6声:現在は2声と同じ音になっており、元の発音は使われていない。
・7声:表記法「a7」1声と3声の中くらいの高さで長い音。
・8声:表記法「-h8,p8,k8,t8」高くて短い音。4声同様語尾が“-h,p,k,t”の場合のみ。
・軽声:普通語と同様。表記法「a0」
- 字母
【子音】
p:び 普通語のbに近い(無気音)
ph:ぴ 普通語のpに近い
b:び バビブベボではなく、口を閉じた状態から開きつつ喉から「ンマ、ンミ・・・」のような音
m:み 母音の前だけでなく、音の最後につくことが有る。そのときは
t:でぃ 普通語のdに近い(無気音)
th:てぃ 普通語のtに近い
l:り 普通語のlに近い
n:に 普通語のnに近い
k:ぎ 普通語のgに近い(無気音、鼻濁音のように弱め)
kh:き 普通語のkに近い
h:ひ 普通語のhに近い
g:ぎ ガギグゲゴではなく、喉の奥のから「ンカ、ンキ・・・」のような音
ng:んぎ ガギグゲゴではなく、喉の奥のから
ch:じ 普通語のjに近い(無気音)
chh:ち 普通語のqに近い
s:し 普通語のsに近い
j:じ 普通語のzに近い(最近はほとんど「l」へと変化して)
【母音】
a:あ
i:い
u:う
e:え
o:お 普通語のo
o●:お 普通語のoより口を縦長に
【鼻化母音】
“a,i,u,e,o・”の母音を鼻をつまんだみたいに発音する。表記法「an,in,un,en,o●n」
【4声、8声の子音】
単語の発音末尾が「-h,p,k,t」4つのいずれかの場合は4声or8声となる。この場合の語尾「-h,p,k,t」は発音はしない。
ah=あ(すごく短い)
ap=あ(ぷ)(すぐ口を閉じる)
at=あ(と)(舌で声を止める)
ak=あっ(喉の奥で声を止める)
【発音の例外】
・「-ian」は北京語と同様にイェン
・「eng」は「ing」と発音する
・「j」は最近はよく「l」になるらしい。例:joah8(熱)→loah8
- 変調
台湾語の特徴の一つが、普通語にはない音の変化、変調のルールです。このルールを意識していないと、教えてもらうたびに音が異なって聞こえてしまいフレーズの暗記から先に進むことができません。
それぞれの漢字1字の場合には基本の音で発音されますが、後ろに別の漢字が続く場合には前の音が変調します。逆に言うと、文末の漢字のみが基本の音で、それ以外の途中の漢字はすべて元の音から変調させて発音させる必要があります。
【変調ルール(長音)】
5→(7)→3→2→1→7→3→2→1
とりあえず、上の順番で音が変調します。5声の変調にクセがあり、中南部音では5声→7声、北部音では5声→3声に変化します。1声は7声に変化し以降は3声へと循環していきます。
基本的には、元の音に対して一段低い音に変調するようなイメージです。(一番低い3声は、それより下の音がないので、上から落ちる2声に変化)
【変調ルール(短音)】
4→8→3
末尾が「-h,p,k,t」で終わる単語で使われる4声と8声は独自の変調があります。
- 変調の例
你=lí
「あなた」を表す台湾語は「リー:2声(中国語の4声に近い)」
ですが、
你好=lí hó
の場合後ろに別の漢字があるため、
「リー ホウ:2声2声」の音が「リー ホウ:1声2声」に変化します。
【変調ルール(長音)】
5→(7)→3→2→1
ただし例外はあり、以下の様な場合には変調しません。
1.熟語の後ろの単語は変調しない。(ハイフン付きの音は変調しない)
例:這馬(Chit-má)・・・maは2声のまま。
2.句の最後の1個の字は変調しない。
例:○○○、○○○●。
3.軽声の前の字は変調しない。
例:○○○○○●0。
4.語を強調する場合には変調しない
5.疑問文では句の末尾であっても変調する場合がある
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